薬剤師コラム - 塩素が人に与える影響 -

水道法では、蛇口における水が遊離残留塩素0.1ppm以上を保持するように浄水施設で塩素消毒することが定められています。
しかしこの残留塩素によって、皮脂膜や角質層が障害を受けることにより細菌やアレルゲンへの抵抗力が落ちます。また、体内の水分も蒸発しやすくなり、乾燥の原因にもなります。

また、残留塩素は髪のキューティクル髪にも障害を与えます。プールに入ると髪がキシキシするのも、この残留塩素が原因です。 髪は自己再生能力がないので、一度傷ついた髪はトリートメントを使ってコーティングはできても、髪自体が正常な状態に戻ることはありません。

病原微生物の消毒のために水に含まれていなければならない塩素の量（＝遊離残留塩素）は、水道水は0.1ppm以上（水道法により規定）、プールの水は0.4ppm以上（遊泳用プールの衛生基準）とされています。
しかし、この残留塩素を毎日浴びることで、皮膚や髪の毛が障害をうけてしまうのです。
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